冬の賄い

冬の賄いをタイトルに書いていたけれど、メモに取り残されていた。

冬の終わりに。

グルマンディーズの冬の賄いの定番といえば、グラタンだ。

パテ屋さんの林のり子さんから譲り受けたかっこいいテリーヌ型に、色んな残り物を一切合切入れて、オーブンへ!という賄いらしい一品。

闇鍋ならぬ、闇グラタンと呼んでいる。

闇グラタンといえども、自分の中にはルールというかこだわりのポイントがある。

主にこのグラタンの中身はレタスの芯、キャベツの芯、ブロッコリーの芯、にんじんのスライサーで残った頭の部分、大根の端切れ、1人前しかない炊いたご飯、ちょとだけ残ったパスタ、パルメジャーノ・レジャーノの外側の硬い部分、お正月の残りのお餅、そしてバゲットの切れ端。こういったものたちをいつも勿体無いけど、今は使えないのでとりあえず冷凍庫に入れて取っておく。

そんな残り物たち一切合切とベーコンを削ぎ切りにしたものをテリーヌ型に入れ生クリームをかけて、最後に5ミリくらいにスライスしたパンを上に敷き詰めて、オリーブオイルをパンに垂らしてオーブン200度で30分ほど焼成。

バゲットにオイルをかけて焼くことにより、カリカリのクルトンのような食感に。

中に入れたバゲットは水分を吸ってモチモチとした食感になり、お餅も溶けて色んな具材に絡み合って楽しい。

グラタンで思い出すのは、Gratin d’endives アンディーブのグラタン。

スイス、ジュネーブの隣のフランスの田舎の街に住み込みで子供の面倒を見ながら語学習得するビザでフランス人家族と住んでいたときにお母さんが作ってくれた私が好きなメニューの一つ。

アンディーブ(チコリ)と、ももハムを重ねてグラタン皿に入れて生クリームをかけ、最後にグリエールチーズをかけてオーブンで焼いた料理。

アンディーブのほんのりとした苦味が生クリームとハムの優しい甘みと合わさり、シンプルながら味のバランスがいい、そして簡単!な料理。

なんて素敵な料理なんだ!と感激して、”これはなんていう名前の料理なの?”と聞くと、”アンディーブのグラタン”と返ってきた。

もっと素敵な名前がつけられている料理だと思っていたので拍子抜けである。

私の中ではお気にりの料理になったので、前にパリにに住むフランス人カップルの家に寝泊まりさせてもらった際に夕食を作るよ。と言ってこの料理を作ったのだが、食べた後に二人が”実はゆきえがアンディーブのグラタンを作ると言った時、ちょっと心配な気持ちでこれは子供の頃に給食でよく出てきて、あまり好きじゃなかったのだけど、これはすごく美味しかった!”と言われた。

それくらい庶民的なそして、あまりときめかない料理だったのかぁ。と意外に思った。

そんな料理がフランス人から教えてもらった私が、またフランス人に伝わった。

なんだか人生みたいだな!とちょっと適当なことを思う。

日本でアンディーブはなかなか高価なお野菜で作ることが出来ないのだが、レタスの芯がアンディーブの味によく似ていると思うので、レタスで代用して作ってみるのもお勧めです。

にしんそば

にしんサンドを売りにしているのだから、色々なにしんを使った料理を食べないとならないなぁと思いつつも、怠っている。

先日、グルマンディーズOGのkさんに会いに京都に遊びに行った。大人でそして食いしん坊なkさん故に美味しいものを沢山食べたのだけど、一番印象的だったのは、にしんそばだった。

正確にいうと、にしんそばというより温かいおそばの食べ方だった。

いつもはざる派だが雨に濡れて冷えた身体を温めるのに、この時は温かいお蕎麦を選んだ。

お蕎麦がお膳にのって運ばれてきた。お膳にはお蕎麦の腕とお箸のみ。あれ?レンゲはないのかな?と皆のお膳を確認したが、のっていない。そして東京に来る前も、もともと京都に住んでいたkさんの食べている様子を見ながら蕎麦を手繰っていると、汁はお椀に直接口をつけて飲んでいる。なるほど、郷に入っては郷に従えということで、汁はお椀に口をつけて体内に取り入れる方法にしてみた。体感的にも初めての行為だと思ったが、なんとこっちの方が温かく、美味しく食せるではないか!小さなレンゲに汁を移して冷ましてしまっていた今までの温かいお蕎麦たち、すみませんでした。

はて、温かいお蕎麦にレンゲをつけるか否かは何処に線引きがあるのだろうか?

地方性のものなのかなとまず思い、自分の周りで調査を開始してみた。

関西から南の方々は蕎麦よりうどんが圧倒的に多いとのことで、それ故にレンゲはつかないし、お汁は啜るものだとの意見。の案。

和歌山の方のお話が面白かったので、紹介。

関西人は熱いものを熱い!熱い!と言って食べるのが好きなので、レンゲは使いません。とのこと。たこ焼きもまるごとはふはふ言いながらひと口でたべるし、お好み焼も金属のヘラで火傷覚悟で食べますよ。と熱いものを熱く食すことへの熱意を感じる。

関西と関東の違いなのか?と雑に片付けるのは如何なものか?

東京出身の人にこの話をするとレンゲあったっけ?という人もいたので、今一度確認の為に蕎麦屋さんに入るとやはりレンゲが添えられる、又はご自由にコーナーに置いてあった。

東京出身の自分より25くらい歳上の友人にこの話をすると、ある時期を機にレンゲがつくようになった気がするとの話。

地方性だけでなく時代性の意見が有力になってきた。

その後、東京の好きなお蕎麦屋さんいった際にお店の方にお話を聞くと、やはりある時期から女性のお客様からレンゲください。との声が増えてきたことをきっかけに、元々はつけていなかったけれど、つけるようになったとのことでした。

調べがまだまだ足りませんが、ひとまず時代の流れと東京近郊のみで広がったお蕎麦やおうどんにレンゲ文化なのだなという結果に落ち着きました。

新たなご意見ありましたら、是非教えてください。 

Paris Texas

好きな映画は?と聞かれたら真っ先に答える。

自分の中で1番鑑賞している映画がパリテキサスだ。

初めて観たときはまず最初のトラヴィスが荒野を歩いてるシーンの色彩とライクーダーのスライドギターに痺れた。

この時はライクーダーのことすら知らなかった。そして、何故この映画が好きかもこの後何年もちゃんとこたえられなかった。ただ何故か好きで、心に響いている映画だった。

それでも好きなので、年に1度は観ていた。

先日、初めて劇場で観る機会に恵まれ鑑賞した。もう10年近く私に寄り添っている映画だし、サントラに関しては100回以上聴いているだろうからもう愛着が、映画に対する、登城人物や、シーンに愛が粘着し過ぎて、モーテルでトラヴィスとウォルトがベッドに並んで足のサイズをチェックしているシーンで涙を流してしまう程であった。後から考えてもちょっと異常な愛着ぶりだ。

何度も観てゆく中で、やっと言葉で表せそうなのでブログで書いてみることにした。

さて、何故この映画が好きか?それはブルーズだからだ。大人のブルーズと言うよりは、私にとっては子供のブルーズ。ハンターのブルーズを感じるからだ。ハンターが本当の父親だと言うトラヴィスと会って、心の処理に困惑しているシーン。ガレージに駐車している車の運転席でハンドルを握っている。ウォルトに何をしているかと聞かれて、ハンターは『Just driving』と答える。そう、Just drivingなのだ。その後の4人の食事シーンでは気まずさをテーブルの下のみんなの足元のシーンで表している。なんと秀逸なシーン。トラヴィスがハンターの父親であるのを見せようとしている姿にハンターも応えようとする。でも父親として接してくれていたウォルトが父親であることを否定もしたくないハンターはトラヴィスの1度目のお迎えは拒否するも2度目のお迎えの時に友人にトラヴィスが誰かと問われた際に、お父さんのお兄さん、いや、お父さん、と答えて、じゃあお父さんは二人?と聞かれ、そうだよ。ラッキーなことにね。と言うような返答をする。

そして、二人は長い帰り道を車道を挟んで、言葉ではないコミュニケーションをとって家路に向かう。家の近くの坂を登りきったあたりで、ハンターが車道を渡って、トラヴィスのいる歩道に行くのだ。もうこのシーンは二人の愛が溢れていて毎度、涙がポロリとしてしまう。。

家族4人で8ミリを観るシーンはトラヴィスがハンターを見る視線、ハンターがトラヴィスを見る視点が最後に重なってゆく。それを横目で未来に不安を覚えるアン、観終わった後に、それを感じてかハンターはアンに近づいて手を握る。子供が子供の立場としてどうあるべきか考えて行動するハンターにブルーズを感じ、それぞれの愛が溢れていて、そして音楽に泣く。

ハンターを失うことになるのではないかと言う不安をウォルトにぶつけてアンと言いあいになる二人の声が聞こえてしまうハンターは聞こえないふり(自分自身に)して人形遊びをするシーン、これも子供のブルーズだ。

産みの母親であるジェーンをトラヴィスと一緒に探しに行く旅に出たハンター。ジェーンの働いている場所を知り、やっぱり元に戻れないことを悟り、酒場で酒を浴びるトラヴィスに嫌気をさすハンター。ハンター自身も言葉では表せないにしてもきっと諦めと父親であるトラヴィスにがっかりして、無情な気分になり、酒場をでて一人、車でコーラを飲む。お酒や煙草はないけれど、ハンターはブルーズを感じている。

結局、アンとハンターを残して、そしてテープレコーダーで自分の思いをハンターに伝える父親であるトラヴィスの声を一人、ホテルで聞くハンターの表情は怒りでも、悲しさでもなければ、落胆でもない。子供だから、大人の行動で否応無しに変えられる状況にただ従うしかないし、それがトラヴィスだと言うことを受け入れなければならないハンターのブルーズがそこにある。

迎えに来た母親らしくもあり、少女のような姿のジェーンに身体全部で抱きつくハンターの姿はやはり完全に子供の姿と行動で、完全なる子供であるハンターの姿の強さに愛おしさを感じる。

ブルーズというと、なんだか暗さや侘しさなんかを前面に感じる人もいるかと思うけれど、私の解釈は生活とただ存在する全てを受け入れて味わう、そんなことの様に感じていて、それをハンターが表している。

長々とハンター目線でパリテキサスを語ることができました。自己満足です。他にも好きなシーンや話したいシーンが沢山ありますが、今回はこの辺にしておきます。最後まで読んで頂きありがとうございます。

音楽と食べ物

先日、人と話をしていて映画と食べ物の話になり、映画も食べ物も好きなつもりでいるのだけど、この二つがリンクする事が想像を遥かに超えて思い付かない事実に直面した。

どのくらいかと言うと、buffalo 66のハートのクッキーしか出てこないくらいに。

その代わりに、音楽をひとつ思い出した。

Brazilian girls のgood time という曲の終わりにヴォーカルの女性がニコニコとした声で、”Tortellini”というのを聴いた時に私はこれが一体何か知らなかったのだけど、こんなに嬉しそうに発するものは食べ物で、そしてデザート、なんかクリームがたっぷりでさっくりしたパイ生地のお菓子!とかなり具体的に想像したのだけど、調べるとパスタの種類だったのだ。この曲の好きなところは食べ物の歌なわけでなくて、”we just want have a good time all the time !!” とひたすら歌っている所に食べ物の名前が入る所。

他にも、食べ物の曲はないかな?と家で主人と話をしていて出てきた曲は以下。

登川誠仁 ”軍歌食べたいな”

Tom Waits “Ice-cream man ” “grapefruit moon”

La caravane pass “Salade tomate oignon”

バッハ ”コーヒーカンタータ”

と二人でも思ったより出てこなかったので、主人がラジオ番組Barakan beat で聞いてみたら?というのでそれは名案!と思い、人生初のラジオへのお便りを出しました。

お便りを出した事を一緒に働いてるスタッフに話して、ニシンを捌きながら、出てきた曲。

矢野顕子 ”ラーメン食べたい”

子門真人 ”およげ!たいやきくん”

“およげ!たいやきくん”って人生で初めて聴くブルースだよなぁなんて思いながら。ここまであげた曲を見てみるとやはり音楽の中での食べ物はブルース色が強いことを感じます。

ラジオの放送をちょっとドキドキしながら聴いていたら、ラッキーな事に読んでいただきました。Barakanさんは何年か前にイベントで食べ物音楽セットでDJをされたことがあるらしく、是非聴いてみたいなあ。そんなBarakanさんチョイスはこちらでした。

Dan Penn “Memphis Women and Chicken”

やはりブルーズ。

あゝ焼き鳥食べたいなぁ!と思って思いついたとのことでした。 うん、ブルーズ。

お便りが読まれたのが嬉しかったので、音楽の話をよくする同級生の友人にそれを知らせたら、友人からも返事が送られてきました。

遠藤賢司 ”カレーライス”

くるり  ”ばらの花”

くるりの”ばらの花”は食べ物の曲ではなく、飲み物なのだけど、とてもしっくりする温度と表現に使われているよなぁ!と思いました。そして、今日は自分が聴きたい曲が何なのかわからないまま過ごしていた時にすぅーっと入ってきました。

いやぁ、音楽はいいですね。そして、自分が作る食べ物たちも、“あぁ、にしんサンド食べたいなぁ”と思ってくれたら嬉しいなと感じました。Blues

 

籠のお直しと愛着

お客様用の荷物入れの籠が長年使っていて解れてきてしまったので、ずっと直したいなと思っていてグルマンディーズ 工作担当の桂さんに毛糸で直せないかな?と相談すると、出来ますよ!と軽快な返事が返ってきた。お家で出番を長いこと待っている毛糸たちの活躍の時が来ました。毛糸ってまとまってる姿がかわいくて、大して編み物もできないくせについつい買ってしまうんです。

そんな毛糸たちと、庭に落ちている木の枝を使って籠が新しく生まれ変わりました。解れてしまって土台のない部分に枝を挾みながら、パンの袋を止めるワイヤーに毛糸を挾み、編んでいくとなんとも愛らしいツギハギの籠に仕上がりました。新しいものを買うワクワク感もあるけれど、直すことで、どんな風に籠が編まれているのか観察したり、出番の無かった毛糸も陽の目を浴びることができて、ちょっと自分が作った気分にもなり、愛着も生まれてきます。愛着ってどうやって生まれるかと考えると、そのものと過ごした時間や対話だなと感じるわけです。お店で籠を見かけた際は“ほぉ、これか。ふむふむ。”とみてくれたら嬉しいです。

桃の食べ方

IMG_4478.JPG

 

桃の季節に思い出す比較的新しい記憶棚から

桃はどうやって食べますか?

お菓子屋さん出身なので果物の剥き方には、やはりこだわりがある。普段、家で食べるときはちゃんと湯剥きをして食べますが、旅行中に八百屋さんやスーパーでおやつに買った際はそのまま十得ナイフで皮を剥きつつ、切って食べる。

スペイン、バルセロナに旅行のプランのひとつにLa Mussaraという山に登るというのがあり、一人、バルセロナから列車に乗ってそのツアーに参加した。引率のスペイン人とベトナム人のカップル。参加者はロシア人一人とロシア人カップルと私の4人。ロシア人カップルは遅刻して、先にベトナム人の女性の引率者とロシア人の男性と3人で登る事に。

やはり土地が変われば山の地層や植物も変わり、比較的簡単なハイキングコースだったけど、刺激的だった。山頂で遅れてきたロシア人カップルと引率のスペイン人男性と合流し、用意してくれていたサンドイッチで昼食を取り、違うルートで下山した。一緒に登ったロシア人男性は如何にもロシア人らしく無口な人だったが、若いカップルのロシア人は柔らかい雰囲気で特に女の子の方はあまり英語が話せないのだが私に好意的な視線を送ってきて、私も英語をあまり話せないし、社交的でないので無言の会話をしていた。印象的だったのが、途中で山の水が溜まった池で休憩し、その池で泳ごう!という時間があったのだが張り切って水着を着てきたにもかかわらず、池の水の冷たさに怖気付いて、足を水につけてパシャパシャしていた私をよそに、ロシア人の女の子はパサリ、と服を脱いで水着姿になっていた。そして、白い肌の胸とお腹の間には大きな花のタトゥーが入っていた。内気な雰囲気の彼女とはイメージが違くて、優雅に自然のプールで泳ぐ姿が美しかった。

下山し解散となったが、帰りの列車の待ち時間が1時間以上あり、小さな町の観光をすることをガイドの2人に勧められたが、ロシア人らしいロシア人の男性は一人で行動するという事になり、私はロシア人カップルの二人のこと気になっていたので一緒に観光する事にした。

観光と行っても特に見るものがなかったので、テラスでジェラートを3人で食べて話をしていた。女の子の方が、私に「ちょっとステレオタイプなことを聞くけど、池にいる時目を瞑っていたけど、瞑想していたの?」と聞いてきて、なんだか可笑しかった。やはりお互いに外国人を見ると行動に“お国柄”を見つけようとするものなんだなぁと思った。

「いや、ただ太陽が眩しくて目瞑ってただけだよ。」と答えて、その後も多分お互いの国の話をしたように思う。そのあとはコーヒー屋さんでテイクアウトのコーヒーを買い、時計を見ると列車の時刻に近付いていたので駅に向かう事にした。刻一刻と出発時刻に迫っているのにあまり急いでいる様子がない。そういえば、この二人は朝遅刻してきたのだと思い出し、焦り出す。どうにかチケットを買って目的の列車に乗ることができた。その後もグループ席に座り、女の子が今度入れたいタトゥーの図柄や日本の彫師のことを話したり、私は料理が得意な男の子にボルシチの作り方を聞いたりと過ごしていた。小腹が空いたのでリュックから朝買った桃を取り出して、十得ナイフで剥き始めていると、

「え?桃の皮むくの??」と不思議な顔で言われ、「え?剥かないの??」と負けないくらい不思議な顔で返すと、

ロシア「いやいや、剥かないでしょー」

日本「皮に毛あるじゃん!」

ロシア「うん、大丈夫!」

日本「じゃあ、何の果物剥いて食べるの?」

ロシア「林檎は剥くよ」

日本「林檎は剥かなくていいでしょ」

ロシア「おばあちゃんとかは剥かないけど」

と、かなりのカルチャーショックを受けた。

これがロシア流なのがやはり信じられず、メールでロシア人の友人2人に桃は剥かずに食べるか聞いたら、やはり剥かないと答えたので、これがロシアの桃の食べ方なのだと自分の中で認定された。 その後、日本で桃を剥かずにひとくち食べてみたけれど、やはり洗っても毛が気になり、ロシア流を自分の中に取り込むのは断念した。

桃を食べるときに思い出す旅のエピソード。

 

 

La Mussara からの景色。
元々は頂上に小さな村があり、風化した教会の跡などがあった。

IMG_6149 2.jpgIMG_6154

サラダは丼 (美味しいサラダを作る為のアイデアルール)

IMG_2182 2.JPG

サラダを考える。

まず、サラダを食べたい!という気分はどんな気分だろう?

私の場合は野菜をもしゃもしゃと食べたい!という思いがまずある。“野菜”と思うのだから、色んな野菜を一度にもしゃもしゃしたいわけだ。レタス食べたい!ではない。

サラダの醍醐味はいろんな種類の野菜を一度に食べること。そして、“もしゃもしゃ”という音にはレタスなどの葉っぱの類は絶対。“サラダは丼”というタイトルにした訳で、ごはんの部分が葉っぱという考えの元、その葉っぱに何を合わせるか?

なんていうと、いかにも綿密にサラダを構成していくように思うがそんな難しく考えることなく、安心してサラダは作れる。この組み合わせは不味すぎる!なんてことには、ほぼならないだろう。

そんな盛り盛りなサラダを作るのに私にはルールがいくつかある。

  1. 味付けして火を通した野菜を少なくとも1種類は入れる。
  2. ドレッシングはシンプル(酢、塩少なめ、オイル)
  3. チーズや生ハムなど発酵食品を入れる。
  4. パリパリ食感のものを入れる。(トルティーヤチップスやフライドオニオンなど)
  5. ナッツ類を入れる。

1は具体的に、

  • きのこのオイル煮
  •  ナスの醤油バルサミコ酢炒め
  • ひよこ豆のクミンスパイス炒め
  • 角切りじゃがいもハーブ炒め
  • キャロットラペ
  • 玉ねぎのマリネ
  • キャベツココナッツ和え
  • カリフラワーのターメリック炒め

と、冷蔵庫にある野菜を本来ならおかずの一品になるようなものを加えるのが食べ応えのあるサラダを作るポイントです。

リンゴや洋ナシ、柑橘類など果物も合わせるとバランスをとってくれます。

ひとくち、またひとくちと口に運ぶのが楽しくなるサラダは音も美味しい。

旅するキッチン  ナイジェリア

パンダ豆

黒目豆

こちらの豆を使ってナイジェリア料理を作ります。

どんな?と思うかもしれませんが、要はファラフェルです。豆をブレンダーで潰して揚げた料理。アカラ。

しかし、大変なのがこのお豆、水に浸した後に一粒ずつ皮を剥いていかないといけません。

丁寧に剥いて、玉葱、塩、少しだけチリパウダー、お水をブレンダーでしっかりクリーム状になるまで練ったあと、揚げます。

食べた感じはナゲットみたいでお豆とは思わないくせのない味です。

実はナイジェリア料理が大好きで、10年以上?前にバイトをしていたほど。

新宿三丁目にあるエソギエ というナイジェリアレストランが大好きです。

どれも手が混んでいて、丁寧で味もブレずに、芯があるのです。元気がない時に食べると、たちまち元気になる!

ナイジェリア行ったことないけど、私のソウルフードです。

落ち着いたら、まず行きたい店

Restaurant bar Esogie

フルーツサラダ

 

Salade de fruits 

フルーツサラダ

フルーツポンチの作り方

写真①

スイカとピンクグレープフルーツの苺ピューレマリネ バジルの香り

写真②

グレープフルーツとブラッドオレンジのアプリコットピューレマリネサラダ ローズマリーの香り

 

 

製菓学校に入るとまず、習うのはフルーツサラダ。

果物の剥き方を習うためです。

果物の剥き方はすこーしだけデッサンに似ていて、どんな風に実がなっているか、感じながらナイフで剥いていく。

オレンジのカルチェ(房どり)は好きな作業。リズミカルに外皮を剥いて、柑橘類の爽やかな香りが部屋に広がっていくのを満喫しながら、気持ちの良い房どり。

 

フルーツサラダの作り方

フルーツをただ混ぜても十分美味しいのですが、一手間かけて自家製ピューレを作り、デザートに仕上げます。

 

•果物

•果物に対して30%のグラニュー糖

お砂糖は果物と合わせる時は雑味のないグラニュー糖をオススメします。

F68550FE-292C-4BB5-951A-043E59C3F163

一晩果物とマリネをして、水分を引き出します。

1EF63898-9942-4963-8BEA-A9638EB889D3

水分がでた果物に火をかけて、柔らかくなるまで煮ます。煮過ぎると香りも色も飛んでしまうので、気をつけて。

5E1188FD-3613-459C-843A-CF0D1938F3E3

 

でハンドブレンダーやミキサーでピューレにします。

89818111-5514-49A9-AFD4-0F52343C2B0F

切った果物をピューレでマリネして一晩冷蔵庫で寝かせます。

寝かすと味の纏まりがでます。乾燥フルーツをいれても、食感が面白くてよいですよ!

ピューレはソーダと割ったりしても使えるので、重宝しますよ。

発酵生活 ロシア編

クワスという飲み物を知っていますか?

ロシア、ウクライナ、リトアニアなどで作られている国民的発泡ジュース。

以前、サンクトペテルブルグの公園で売っていて、友人のロシア人にこれはロシアの伝統的な飲み物だから、ぜひ、飲むといい!とご馳走になった。見た目はコーラみたいな黒さで微発泡で複雑な味だ。

この持て余してしまう時間を実験に使おう!

Sandor Elia Katz薯の The Art of  Fermentation 発酵の技法という本を買って、実際にチャレンジしていなかったので、これを機に気になっていた発酵品を作ってみることにしました。

クワス Kbac

古くなったパン(乾燥したパンそして本来はライ麦パン)に乾燥ミントを容器に入れ、沸騰したお湯を入れて一晩ふやかした後、ガーゼなどで漉して、パンも絞る。

その液体1リットル

塩 1/4 ひとつまみ

はちみつ 35g

レモン 1/4

サワー種 35g (又はドライイースト1/4ひとつまみ)

パンを絞った後に、上記の材料を入れて、虫が入らないように布で蓋をします。

1日に4、5回撹拌します。

二日ほどでしゅわしゅわ。

 

しゅわしゅわになったら、瓶に詰めて、室温でアルコール発酵を促進させる。

この時に気をつけるのは圧力で瓶が爆発しないようにすること。私はこまめに蓋を開け、発酵度をチェックするために、瓶にレーズンを入れ、それが浮いてきたら冷蔵庫にしまい、発酵を緩やかにする。

冷やしたらクワスのできあがり。

複雑な味が美味しい爽やかな飲み物だ。

私は、type65の粉で作ったパンで作ったのでクワスの色は黄色味がかった色だった。それに苺ピューレを足して、ちょっとカクテル風にして見ました。

 

家での時間を過ごす方が多い現在、パンを焼く人が増えているのを感じます。パンを焼くついでにロシアの発酵ドリンクを作ってみては。